前回の続きです。
Puppy LinuxでWine6.0を動かすということで
色々と試してみました。
bionicpup32-8.0-21-ja-uefi.isoにwine-6.19_v3.2.petを
インストールして動作するところまで確認しましたが
以下も2つの大きな問題があります。
・アプリインストーラなどで表示フォントがトウフになる。
・サクラエディタなど一部のアプリで日本語変換前の
文字が表示が表示されない。(確定すると表示される)
google先生に聞いたところ
表示フォントについては
$HOME/.wine/drive_c/ windows/Fonts
に必要なFontを入れればOKらしいです。
とはいえ、windows環境から直接コピーするのは
ライセンス上、問題ありそうなので代替Fontとして
cjkfontを使うのが定番のようです。
※CJKとは中国、日本、韓国のことらしいです。
ここでのcjkfontとはGoogle無料フォント「Noto Sans CJK JP」と
「Noto Serif CJK JP」のことらしいです。
※Notoはノー豆腐のことらしい。。。
但し、現状は配布が終わっているようでdownloadできませんでした。
代わりに「Noto Sans Japanese」と「Noto Serif Japanese」で対応できました。
以下のファイル名でdownloadされます。
Noto_Sans_JP.zip
Noto_Serif_JP.zip
---追記
cjkfontはGitHubにもあった。。
Googleにもあるけど名前が変えてあるって、、面倒なことしてるな。。
Noto CJK fonts are also available on Google Fonts but under different names than in this repository. The two letter code here is replaced at Google Fonts as follows:
JP -> Japanese
KR -> Korean
SC -> Simplified Chinese
TC -> Traditional Chinese
HK -> Hong Kong
---
解凍してwine環境にコピーします。
デフォルトだと以下です。(Puppyは$HOMEがrootなんだ。。)
$HOME/.wine/drive_c/ windows/Fonts
※ファイラーを使う場合、おめめアイコンで隠しファイルを表示させる。
代替Fontの設定は以下の内容をファイルにし、
wine環境のregeditを起動し、インポートします。
※エクスポートした結果からテキストの形式は
UTF16 BOMあり CRLF みたいです。
#-------------------------------------------------
Windows Registry Editor Version 5.00
[HKEY_CURRENT_USER\Software\Wine\Fonts\Replacements]
"Meiryo"="Noto Sans JP"
"Meiryo UI"="Noto Sans JP"
"MS Gothic"="Noto Sans JP"
"MS Mincho"="Noto Serif JP"
"MS PGothic"="Noto Sans JP"
"MS PMincho"="Noto Serif JP"
"MS Sans Serif"="Noto Sans JP"
"MS Shell Dlg"="Noto Sans JP"
"MS UI Gothic"="Noto Sans JP"
"Tahoma"="Noto Sans JP"
"Yu Gothic"="Noto Sans JP"
"Yu Gothic Light"="Noto Sans JP DemiLight"
"Yu Gothic Medium"="Noto Sans JP Medium"
"Yu Gothic UI"="Noto Sans JP"
"Yu Gothic UI Light"="Noto Sans JP Light"
"Yu Gothic UI Semibold"="Noto Sans JP Medium"
"Yu Gothic UI Semilight"="Noto Sans JP DemiLight"
"Yu Mincho"="Noto Serif JP"
"Yu Mincho Demibold"="Noto Serif JP SemiBold"
"Yu Mincho Light"="Noto Serif JP DemiLight"
"メイリオ"="Noto Sans JP"
"游ゴシック"="Noto Sans JP"
"游明朝"="Noto Serif JP"
"MS ゴシック"="Noto Sans JP"
"MS 明朝"="Noto Serif JP"
"MS Pゴシック"="Noto Sans JP"
"MS P明朝"="Noto Serif JP"
#-------------------------------------------------
上記設定でも一部、表示されないFontがあるのですが
とりあえず、大体は表示できたのでOKとしときます。
変換前の文字が表示されない問題については
同じように以下の内容をファイルにし、
wine環境のregeditを起動し、インポートします。
#-------------------------------------------------
Windows Registry Editor Version 5.00
[HKEY_CURRENT_USER\Software\Wine\X11 Driver]
"ClientSideWithRender"="N"
"InputStyle"="root"
#-------------------------------------------------
一応、上記で対応できたのですが
日本語入力が常に画面の下部分あたりで行われるので
見にくいです。(通常に日本語入力できていたアプリも)
"InputStyle"を"root"から"onthespot"に変えるとよい
という情報もありましたが、カーソル位置と表示位置が
ズレることが多くて実用になりませんでした。
使いにくい部分もありますが、これ以上は改善の
方法が見つからなかったので我慢します。
ちなみに
slacko-7.0.iso
lang_pack_ja-upbb-r2.pet
wine-6.19_v3.2.pet
の組み合わせでも同様に動作確認できました。
PuppyとWineの組み合わせはWindowsXPより
動作が軽いかも、ってくらいなので、運よく
アプリが動けば、なにか使い道がありそうと
思っているのですが、どうでしょう?